July 14, 2007

■岩手魂

 岩手がキテるらしい。
 NHKの朝の連ドラ『どんど晴れ』の影響のようだが、その番組で取り上げられた小岩井農場の一本桜に観光客が押し寄せるなど、かの地周辺はたいへんにぎわっているようだ。

 と言う話を始めたのは他でもない、実は僕自身が以前から大の岩手好きだからである。高校の研修旅行で初めて岩手を訪れた時に、僕はその空気に完全に魅せられた。それからというもの、大学生時代に野球部のキャプテンをしていた時に自分が岩手に行きたいがために無理やり岩手のチームと遠征試合を組んでみたり、岩手出身の女の子に岩手の素晴らしさを熱く語って逆にドン引きされたり、今でも毎年一回は岩手に行かないと禁断症状が出たりするのである。
 とは言え、僕は岩手で暮らしたこともなければ、岩手人の血が入っているわけでもない。ではなぜ僕はそこまで岩手フリークなのか。

 理由のひとつは、岩手の土地に漂う空気感が好きだと言うことだ。
 岩手は不思議と東北の他の県にあるようなどんより感が希薄で、明るい開放感がある。場所によっては北海道みたいな感じがするのだ。また名峰・岩手山のシルエットも何度見ても圧倒される。あの天に向かって一筆書きしたような美しい裾野のスロープライン。あんな山が真ん中にどん、とあるだけで、「岩手すげぇ。」と思ってしまうのだ。

 岩手山
 ↑端っこ切れてるが右側のすそ野のラインがすげぇ。

 そんな雄大な自然に囲まれながら、民話と言う伝承文化が生まれたり、石川啄木や高村光太郎といった多くの文人達を輩出したりといった繊細な側面があるのもまた魅力である。
 とりわけ私が岩手好きになったきっかけを語る上で決定的な意味を持つ作家がいる。それは宮沢賢治である。

 シリーズ岩手魂、次回は宮沢賢治について語ってみたいと思う。



Posted by woodcat at 00:00:40 | from category: 雑想日記 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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