November 20, 2007

■俺のフラッグでゆけ

 通勤の途中にT字路がある。太い本線に細い側道が合流するのだが、信号がないのと、近くの小学校の通学路になっているために、毎朝黄色いジャンパーを着た交通指導員のおじさんが立っている。毎日朝早くからみんなのために働いてくれるおじさんには本当に頭が下がる思いだ。

 しかしこのおじさん、ひとつ問題がある。

 側道から本道に出ようとする車を黄色い旗を振って誘導するのだが、そのタイミングがかなり際どいのだ。
 ドライバーのほうはおじさんを信頼しているので、あまり左右を確かめずに出てくることもある。だから尚更きわどくなってしまう。
 だがしかし、おじさんはおそらく確信を持って旗を振っているのだろう。彼のフラッグには自信が満ち溢れ、そのイエローの輝きは朝のストリートは俺のもの、と言わんばかりにまぶしくドライバーの挙動を制している。

「さあ、行け。この道20年、ワシのフラッグの元では事故は一件たりとも起きていない。ワシにははっきりと見えるんじゃ。あっちの車とこっちの車の、ギリギリに交差するラインがな。さあ、今じゃ!ゆけーい!」

 キキ〜ッ!! あぶね〜。今朝もヒヤッとさせやがる。おじさん…。



Posted by woodcat at 19:34:08 | from category: 雑想日記 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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