December 31, 2007

■大晦日、セブンス・タウン。

 家の買出しなどの用事があって、セブンス・タウンへ。横文字で言うとかっこいいけど、要は山形市の七日町。
 年の瀬だからものすごく混んでるかと覚悟して行ったのだが、街は拍子抜けするほどのんびり、閑散としていた。ジャスコ周辺とかは混んでるんだろうけどな。
 忙しくにぎわう街も年末らしくていいけど、こういう駐車場も、モスバーガーの席も、八文字屋のフロアも隙間だらけの大晦日もいいもんだ。家に帰ってのんびりするか、って気になる。

 今年はクラシックを聴き始めたから、せっかくだから年越しは第九を聴く。聞き飽きたメロディでも、今年は気分がちょっと違うね。

 今年最後の写真を一枚(↓)。これを見てどこから撮った写真がすぐにわかった人は、かなりの七日町フリークだね。

 2008年がよい年になるように。自分も、これを読んでくれているあなたも。

 

★セブンス・タウン、大晦日。




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December 30, 2007

■年末 仙台行

 今日は年明けから使う仕事用の資料を探しに、仙台へ。
 資料はジュンク堂で購入。でかい本屋というのは本当に楽しいものである。一日いても飽きることがないだろう。だが読みたい本は文字通り山ほどあっても、どうしてもチョイスしなくてはならない。でも、それがいいんだろう。いつでも新鮮。
 
 ここでついでに“MOLESKIN”の手帳を一冊買った。知る人ぞ知るモレスキン。同じタイプのを途中まで使っていたのだが、妙にクサイ匂いがこびりついていて気になっていたので、今回新調することにした。モレスキンのこの匂いは接着剤のものらしい。ロットによるんだとか。今回は店頭でしっかり匂いをかいでチェックしてきたので問題なし。
 モレスキンは種類違いで何冊か持っているが、一冊1890円と、手帳としては、ちと高価である。しかも何の飾り気もなくシンプルそのもの。国内メーカーのもので1000円くらいのものの方がよほど機能的である。
 だが、ヨーロッパの香りと老舗ゆえの風合いがなんとも言えず『書き心』 をくすぐってくれるので、愛用している。

 街中をぶらぶらしたら腹が減ったのでバーガーショップに入った。そしたらアルバイトの若い店員さんがネチネチいじめられているのが目に入って、頭に来てメシどころではなくなった。
 仕事に厳しいのと、意地が悪いのとはまったく違う。おまけに客に見えるところでそんなことをしているようでは、サービス業失格の烙印はハンバーグに付いた網目の焼き跡のようにはっきりしている。ここのショップは前からよく通っていたのだが、残念ながらもう二度とドアをくぐることはないだろう。さようなら。あの素直でまじめそうな坊主頭のバイト君に早く次の仕事が見つかりますように。

 用事も済んで、タワー駐車場から車を出してもらおうとしたら、たまたま帰りの人たちが重なって、自分の車が出てくるまでしばらく待たされることになった。車の出口にはたくさんのお客が並んでいたのだが、不思議とあまりイライラした空気が漂っていなかった。それはたぶん、そこを切り盛りしていた女性の誘導員さんがとてもキビキビと動いていたからであろう。しかも時折お客それぞれに絶妙のタイミングでフォローを入れてくるあたりが心憎い。
 ひとことで言えば、「使えるな。」と言うところである。
 下手すれば殺伐とした空気に支配される恐れのある現場で、彼女のような人材が一人いるだけで平和が保たれるのである。貴重である。願わくは自分も、そういう仕事人になりたいものである。
  
 なんか明日からは大雪みたい。ホワイト年末。ホワイト正月。久しぶりに雪かきするのが、ちょっと楽しみである。
 




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December 24, 2007

■映画鑑賞エチケット現代事情

 最近は車に乗ってCDとかを選ぶのがおっくうな時はFMを流しているのだが、この三連休は朝から晩までクリソン(クリスマス・ソングの略)ばっかりでうんざりなので、僕の車ではずっと『ボーン・アルティメイタム』 のサントラがかかっている。最初「なんで〜っ!」 と非難の絶叫をあげていたうちのセニョリータもそのうち何も言わなくなった。勝利。

 ボーンさんと言えばこの前その映画を見に行ったのだが、もちろん映画は大満足。これを見ればどんな人も動きがスピードアップするのは間違いないだろう。普段旧ザク程度の動きの人なら普通のザクくらいになるだろう。「いやいや私はもともとザクくらいは動けますよ。」、という方ならシャアザクくらいになるでしょう。

 まあそれはどうでもいいのだが、上映後にひとつ気になったことがあった。最後のエンドロールを終わりまで観ずに席を立つ人が非常に多かったのである。
 僕はどこでということもなく「映画は最後のスタッフロールまですべて観るのがエチケット」と教わってきたし、今回の上映館の山形フォーラムでも昔から「最後まで観てください」という映画の基本マナーの周知に力を入れていたので、たくさんの人がバラバラと出て行ったあの光景は、ちょっとびっくりした。僕はシネコン化したあたりからあまりフォーラムには足を運ばなくなったのだが、少し見ない間にやはり客層も変わってしまったのだろうか。
 ただその少し前に見た単館系の作品ではおそらく映画好きが集まったのか、出て行く人はいなかったから、映画がどんな種類のものかにもよるのかもしれない。

 とは言うものの、ただのスタッフロールを最後まで観ることを押し付けられるかというと、そうもできまい。「意味ないじゃん」と言われれば確かにそうだし、最後の音楽を聴きながら余韻に浸りたいというのも、個人の趣向でしかない。
 だから僕は性善説に基づき、こう考えることにした。
 彼らは映画鑑賞のエチケットを知らないわけじゃない。きっとオ○ッコをガマンしていたんだ、と。
 近年のゆとり教育や食生活・生活様式の変化に伴い、現代人の膀胱は本来りんごくらいあるはずのところ、彼らはサクランボくらいの大きさのモノになってしまったのだ。だから2時間以上も映画館の席に座っていると、特にアクション大作などはサウンドがズンズンとお腹に響くのもあって、彼らは限界まで追い込まれてしまっているのだ。そういう事情なら仕方ない。納得。

 聖なるイブに下世話な話題をしてしまったので、口直しに写真を一枚。

 昨日いろいろ用事があって七日町をぶらついてきたのだが、歩くといろんなものが目に入ってきて、楽しいものである。写真は七日町二郵便局。大正時代に立てられたレトロで小ぶりな建物が、目立たぬながらも街に小粋な風情を添えている。

レトロ郵便局
↑よく見るとクリスマスの飾りつけもあったりして。




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December 16, 2007

■過去エントリーの移植中

 このブログを始めて一年近くになるのだけれども、ジャンル分けが大雑把だったりして過去のエントリーがインカの町並みのように埋もれてしまってなんとなくもったいないので、ホームページの方へ移植することにした。
 すべてのエントリーではなくて、ちょっと長尺のものとかをチョイスして載せている。一度にはできないので、少しづつやるつもり。




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December 15, 2007

■あるペンション・オーナーの憂鬱

 今年の9月、夏休みで出かけた那須高原。そこでお世話になったペンションホテルがとてもよかったので、泊まる予定もないのに時々ネットで予約状況を見たりしているのだが、とある旅サイトでそのホテルに関する書き込みを見つけた。ちなみに日付を見ると、その人が泊まったのは夏休みあたりらしい。

「夜に露天風呂に入ったら虫がすごくて大変でした。最初から説明して欲しかったです。」

 上の文面は要約だが、書き込み主がだいぶ不快に感じてプンプン(虫だけに)怒っているのがわかる書き込みだった。
 そういえばこじゃれた露天風呂の隅に毒々しいデザインの殺虫剤がおいてあって、妙に違和感を感じたのを思い出した。そういうことだったのか。

 こういうお客を相手にしなければいけないオーナーさんは大変だなあ、と気の毒に思った。
 夏の夜、外の灯りに虫が集まってくるのは地球上どこに行っても同じである。そんなこともわからないほど薄っぺらい現実感覚を持った“お客さま”が、この社会にはウヨウヨしているのである。しかもそういう当たり前の不快さを誰かのせいにせずにはいられず、クレームとしてネットに書き込むゆがんだ精神構造まで持ち合わせているので尚さら薄ら寒い。

 大きなホテルとかなら、こういうゴミクレームには組織全体として対応して適当に謝ればいいからダメージは少ないが、このペンションのようにオーナーさん夫婦だけで切り盛りしているようなところは、どれだけストレスになることだろう。実際その書き込みに対してオーナーさんは謝罪のレスをしていて、その結果が僕が見た殺虫剤の缶だったのだと思う。

 こういうところからオーナーさんが疲弊していき、愛すべきホテルのサービスが低下して行ったりしたら、他の大半のお客にとっては大きな損失である。
 それを避けるためにできることは、私たちができるだけいいお客になることである。オーナーさんが『この仕事をしていて良かった』 と思えるような、気持ちの良い来訪者になることである。そう思える瞬間があれば、続けていけるものである。

 サービスは一方通行のものではない。良いサービスは、お客も一緒に育てるものである。
 

那須の朝ごはん
↑ホテルの朝食。サイコーだった。



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