March 02, 2008

■しずかさや 冬の山寺 いいもんだ

 この週末はちょいと普段とは違った軽い観光気分が味わいたくなり、山形市の観光名所、『山寺』 に足を伸ばしてみた。

 山寺は、かの松尾芭蕉の名句、『しずかさや 岩に染み入る 蝉ヴォイス』 で有名なように夏のイメージが強い。もしくは紅葉の季節が賑わいのピークである。
 しかしながら、真冬の山寺と言うのもなかなか風情がある。今回は少し寒さが緩んで本当の雪景色ではなかったが、身を刺すような寒気と新雪の純白に埋もれて静まり返った寺院周辺の気配は、何とも言えず良いものなのだ。

 と、書いておきながら、今回は諸々の事情で石階段は登らず。そのかわりメインの立石寺とは反対側にある、『風雅の国』 でのんびりしてきた。
 下の写真は味噌田楽。僕としては 「これを食べずして山寺を語る事なかれ」 と言いたいくらい好きなのだが、実際認知度はどのくらいなのかは、よくわからない。

味噌田楽!
↑味噌田楽。知ってる?

 しかし山寺も新しく道路が切れたりして、アクセスがどんどん楽になってきた。それに応じて観光客も増えてきているらしい。
 でも、車も電車もない時代は苦労して歩いてこんな山奥まで来て、石段を登ったら岩山にくっ付くみたいにして寺院がひっそりとあって、それはまさに秘境のようであり、ありがたみもひとしおだったのだろうと思うと、見慣れた山寺もなんとなく違って見えてくるのである。

★クリック : 山寺全景



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December 02, 2007

■初冬の西蔵王を歩く

 午後、山形西蔵王を散策。
 なんだかちょっと見ない間にテレビ塔が増えた気がするのだが、気のせいだろうか。いや、増えてる気がする。あのうち一本くらいは何か別のものに使われている気もする。

テレビ塔群
↑山頂に屹立するテレビ塔群。変な電波とか出てたりして


 この季節は晩秋の紅葉の残色に、パウダーを振りかけたように初冬の雪模様がマッチするので、山あいの景色には非常に味わいがある。もの寂しいが、美しく心に迫る風景である。
 これも少し見ない間に、ちょっとこじゃれたログハウスのお宅とかが何軒か新築されていた。私も数年前、西蔵王に家を持ちたくて金もないのに真剣にその方法を考えたことがある。でもこうして改めて来て見るとやっぱりいい場所だなあ。こういう場所で暮らせたら、きっと自分の中でも何かが変わるだろうと思う。

龍山に冠雪
↑蔵王・龍山。見慣れているのに飽きない山姿。

あ、それから冬になったのでブログのデザインを変えてみた。



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November 18, 2007

■山形市内 秋探訪 その2

 これを書いている今は外はすっかり雪景色だが、昨日はすっきりとした秋晴れだった。山形市内の霞城公園を散歩してきた。

 ここはお堀の桜で有名なのだが、秋の紅葉もすばらしい。今年の紅葉はもう終わりに近かったが、赤く色づいた桜並木というのも春の華やかさとは一味違った味わいがある。

 あまり人が集まっていないような場所で植え込みがきれいに色づいている場所を見つけ、カメラを構えていると、通りがかりの老夫婦の奥さんがこちらに声をかけてきた。

「いい場所でしょう。私たちは毎日散歩に来ているのよ。あなたたちも歩けるうちに歩いてね。」

 歩けるうちに、というフレーズに、老夫婦の長い人生の一端が見えて、とてもありがたい言葉を頂いた気がした。
 歩こう。いろんな場所へ向かって。

霞城公園のお堀



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November 10, 2007

■山形市内 秋探訪

 今日は秋の山形の風情を楽しむ、と題して、市内散策。

 まずは新そばを味わう。薬師町の『一寸亭本店』に。このそばを味わえるだけでも、山形に生まれてよかったと思う。ロサンゼルスに生まれてハリウッドで暮らしていたら、こうはいかない(話し飛びすぎ)。

 その後は紅葉見物に市内をうろうろした。
 下の写真は寺町の専称寺。お寺や神社の境内と言うのは独特の静けさがあるので草花の美しさが引き立つ。紅葉も然り。深まり行く秋の美しさを体の芯から味わうには、こういう場所が一番だ。

専称寺
↑専称寺の境内。山形最大のお寺。屋根がでかい。

専称寺2枚目
↑墓地の真ん中に真っ赤な楓の木。見た瞬間、心奪われた。

 紅葉で有名な東原町の『もみじ公園』などにも行ってみたが、ここは見ごろには少し早かったようだ。しかし秋のしっとりとした風情を楽しんだよい一日であった。
 明日は仕事〜。





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November 04, 2007

■ジャンゴ

 ここ最近、仕事はヒマだったのにブログもカフェも更新が滞っていた。それはうちのパソコンが恐怖の『Cドライブがいっぱい』の症状に悩まされていたからである。
 あれってある程度以上に進行するとにっちもさっちもいかなくなることに今回初めて気がついた。適当にアプリケーションやプログラムをDドライブに移そうとしていたら結局めちゃくちゃになってしまい、ブログやHPどころではなくなってしまったのである。
 で、結局この週末に気合を入れてパソコンを初期化した。そしたらすっきり。大事なデータはレスキューできたので、また初心に帰って更新に励もうかと思う。

 
 さて、この前の金曜日、映画『スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ』を観てきた。
 この映画、山形がロケ地で、そのロケ地を実際見てきたこともあって(5月のエントリーに書いた)絶対観ようと5月から決めていた。しかしいざ公開になったらなかなかタイミングがなくて「あとでDVDで観ようかなあ」と弱気になっていたのである。しかし「ここで適当に流すとつまらない大人になっちまう」と気持ちを入れ替え、時間を作って観に行ってきたのだ。山形市内に住んでいる時は映画なんて結構気軽だったが、現在のカントリーライフは映画鑑賞もちょっとしたイベントである。

ジャンゴのセット
↑ジャンゴのオープンセット

 レビューというほどでもないが映画について。
 なんか新聞などではあまり評価がよろしくない印象があったので期待しないようにして観にいったのだが、僕としてはかなり楽しめた。まあセットのほとんどを見て来ただけに、思い入れが強いせいかもしれないが。でも単純に面白いと思うので、まだ観ていない人にはぜひ観てほしい。…って、少なくともここ山形では公開が終わってしまったのだが。未見の方はぜひDVDで。
 ただひとつ忠告しておくと、PG12指定の映画なので暴力シーンとかが結構エグイとこもある。映画を観にいくとビックリシーンとかでは必ずビク〜っ!!と飛び上がるうちのセニョリータもグ〜グ〜鳴る腹をさすりながら「山形を舞台にしたもっとのんびりした映画だと思ってたからグロいシーンとか出てきてどうしようかと思った〜。あ〜おなかすいた。」とか言っていたので、気の弱いご婦人は気を付けた方がよいでしょう。 


ジャンゴポスター
↑ロケ地の食堂に張ってあったポスター。




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