April 03, 2007

■Tokyo Report 1

 『レオナルド・ダ・ヴィンチ −天才の実像』はかなり面白かった。絵画【受胎告知】の展示がイベントの目玉なのだが、イベント自体はダヴィンチの作品を鑑賞するというよりも、多くの資料からダヴィンチの思考の内側に迫る、といった趣である。

 思うにダヴィンチの残した作品や手稿を見てこれほどまでに面白いのは、彼の思考は「本質を求める」という一点においてまったくぶれがなく徹底しているからである。たとえば絵画の分野で編み出した新手法も、決して単なる感覚的な手技でなく、科学的な考察に裏打ちされているため、説得力に厚みがあるのだ。

 知的好奇心を非常に強くくすぐられるイベントである。少しでも興味があれば見ておくべきだと思う。入場料1500円。入場の混雑を避けるため前売り券を買っておくのがよい。JRみどりの窓口でも売っている。

 同じ上野公園内、東京都美術館で開催されている『オルセー美術館展』も観てきた。気に入った絵が結構あったので、珍しく図録(¥2500)を買ってしまった。しかしこれが重くて、一日バッグに入れてしょって歩くのに猛烈に体力を消耗した…。



オルセー美術館

Posted by woodcat at 21:23:41 | from category: 雑想日記 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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