February 27, 2008

■その質問、幼きゆえに

 先週末から出張、親戚筋の集まり、仕事の超多忙さ、などが次々とあって更新も滞っていた。なので今日は久しぶり。

 先日僕の上司が、お子さんの出身の幼稚園で毎年開催されている、『質問会』 に出席してきたという。
 その『質問会』 というのは、その年に小学校に上がる年長組の園児の質問に『先輩』 の小学生が答えるというものである。その上司のお子さんは、答え役として園児たちの前に立ったらしい。実は僕自身もその幼稚園の出身なので、答え役で出席したことがある。そんな記憶もあり、何か懐かしくその話を聞かせてもらったのだが、その中にちょっと面白いエピソードがあった。

 そこで出される質問というのは、まあ5歳くらいの幼稚園児なわけだから、『勉強は難しいですか』 とか、『給食はおいしいですか』 てな具合のものがほとんどなわけだが、その中でひときわ際立つ、こんな質問があったという。

「小学校は、何のためにあるのですか?」

 わずか五歳の幼な子からこの質問が発せられた瞬間、多くの園児とその保護者、先生方でにぎわっていた広い会場に、一瞬沈黙が流れたそうである。そして一呼吸おいてから、「おお〜っ」 と大きなどよめきが起きたのだという。

 確かに思わずニヤリとさせられる話である。
 幼きゆえに飾りなく、見事に本質に迫っている、ありそうでない質問である。
 この質問にはさすがに上司のお子さん始め、小学生の先輩面々は答えることができず、その場にいた小学校の教頭先生だか誰だかが無難に答えたそうだが、僕ならなんと答えるだろう。

 こういう根源的な質問に答えるのは、意外と難しい。




Posted by woodcat at 23:00:13 | from category: 雑想日記 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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