February 06, 2008

■なまぬるいコーラを飲むたび思い出す

 夕食のあと、急に冷たいコーラが飲みたくなり、近所の駅の自販機まで走った。
 ところが出てきたコーラが、ぬるい。実は前回買った時もそうだった。まあ、真冬の厳寒地で冷えたコーラなどたいした本数は売れないだろうし、省エネの意味もあって冷やしていないのかもしれない。僕は家に戻り、グラスに氷をたっぷり入れて冷やしたコーラを飲んだ。

 そのぬるいコーラで思い出したことがある。
 数年前、よく通っていた店があった。お好み焼きを出す店で、ちょっとしたアルコールも出すような店である。毎週のように通っていたので、店の人とも顔なじみみたいな感じだった。
 ある日の夜、友達と『ちょっと何かつまみながら一杯やりたいけど、飲みに出るほどじゃない』 と言う時があり、僕は友達をその店に誘った。僕にしてみれば「良い店知ってるから連れてってやるよ」といったところである。

 ところが。ふたりで頼んだビールが、生ぬるいまま出てきたのである。
 友人の顔にも落胆の色が見え、僕は申し訳ない気持ちになった。結局僕らはほとんど何にも手をつけないまま店を出た。その店にはそれから二度と行っていない。

 別に頭に来たわけではない。クレームを付けたくなるような怒りはなかった。言うなれば、その店に対する思いが一瞬にして冷めてしまったのである。
 もしその時、「実は今、冷えたビールを切らしています」と正直に言ってもらえれば、僕は今でもその店に通っていたかもしれない。気持ちの通った常連と思っていたのは、こちらの一方的な思い込みだったのかもしれないと、妙にしらけてしまったのである。

 その後も店は続いているから、そうそう間違ったサービスをする店ではないのだろう。だが僕の中では、「どんなに慣れた客でもぬるいビールは出すな」 という自分なりの格言が、ぬるいビールやコーラを前にする度に、頭の中をよぎるのである。

ほんとにゼロ?
↑カロリーゼロ。ってことは何本飲んでも太らないってこと?ほんとにそうなの?ガンガン飲むよ!?




22:53:33 | woodcat | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks