August 11, 2007

■祭り、昨今。

 東京に住む4歳の姪っ子から、実家にメールが届いた。今日は近くで夏祭りがあるので、親子で遊んでいるようだ。美味そうにそばをすする顔や、親子で撮ったオモシロ写真などが添付されてきた。
 今の時期、東京ではあちこちで大小の祭りがあって、子供にはとことん楽しいらしい。

 最近祭りと言うと、都会や街では祭りが盛んになってきているのに、田舎の昔ながらの祭りはどんどん廃れてきているような気がする。
 僕の地元でも春の祭礼と夏のビアガーデンは恒例だったのに、少し前から廃止になってしまった。理由は『実行委員となる若者がいなくなったから』で、それは最後の方で実際に幹部として祭りを仕切った僕も痛感した。
 その一方で、近くの新興住宅街では自然発生的に盆踊りなどが開催され、なかなかの賑わいを見せていると言う。喜ばしいことだな、と思いつつも、正直を言えばちょっと悔しい気持ちもある。

 思うに田舎の祭りが廃れたのは若者の減少も大きいが、祭りを仕切る上での『しきたり』や『決まりごと』がうざったくなってきたと言うのも大きい。悪い言い方をすれば、年寄りの決め事を若いもんがその通りにならってるだけになってしまったのだ。
 その点、新興住宅街や都市地域ではそういうしがらみがないので(もちろん運営が楽でないことはわかっているが)、純粋に宴を楽しむことが出来るし、企画した人も充実感があるのだと思う。そういう場所では核家族も多いので、若い親が子供達のために祭りを企画する、というモチベーションも大きいのだろう。
 地元の祭りが消えたのは寂しいが、そうしてあちこちで新しい祭りに取って代わられている事は、広い目で見れば良い事なのだと思う。

 そういえば最近ちょっとショボイと言われていた山形の花笠祭り、行った人の話によると、今年は一頃よりも活気が戻っていたようだ。景気が良くなっているとは思わないが、人々に祭りを楽しむ気持ちが出てきたと言うのは良いことだと思う。

 祭り大小さまざま、時代の流れで浮沈はあれど、人の住む世に消えることなし。と言ったところか。

 



21:07:44 | woodcat | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks