December 24, 2007

■映画鑑賞エチケット現代事情

 最近は車に乗ってCDとかを選ぶのがおっくうな時はFMを流しているのだが、この三連休は朝から晩までクリソン(クリスマス・ソングの略)ばっかりでうんざりなので、僕の車ではずっと『ボーン・アルティメイタム』 のサントラがかかっている。最初「なんで〜っ!」 と非難の絶叫をあげていたうちのセニョリータもそのうち何も言わなくなった。勝利。

 ボーンさんと言えばこの前その映画を見に行ったのだが、もちろん映画は大満足。これを見ればどんな人も動きがスピードアップするのは間違いないだろう。普段旧ザク程度の動きの人なら普通のザクくらいになるだろう。「いやいや私はもともとザクくらいは動けますよ。」、という方ならシャアザクくらいになるでしょう。

 まあそれはどうでもいいのだが、上映後にひとつ気になったことがあった。最後のエンドロールを終わりまで観ずに席を立つ人が非常に多かったのである。
 僕はどこでということもなく「映画は最後のスタッフロールまですべて観るのがエチケット」と教わってきたし、今回の上映館の山形フォーラムでも昔から「最後まで観てください」という映画の基本マナーの周知に力を入れていたので、たくさんの人がバラバラと出て行ったあの光景は、ちょっとびっくりした。僕はシネコン化したあたりからあまりフォーラムには足を運ばなくなったのだが、少し見ない間にやはり客層も変わってしまったのだろうか。
 ただその少し前に見た単館系の作品ではおそらく映画好きが集まったのか、出て行く人はいなかったから、映画がどんな種類のものかにもよるのかもしれない。

 とは言うものの、ただのスタッフロールを最後まで観ることを押し付けられるかというと、そうもできまい。「意味ないじゃん」と言われれば確かにそうだし、最後の音楽を聴きながら余韻に浸りたいというのも、個人の趣向でしかない。
 だから僕は性善説に基づき、こう考えることにした。
 彼らは映画鑑賞のエチケットを知らないわけじゃない。きっとオ○ッコをガマンしていたんだ、と。
 近年のゆとり教育や食生活・生活様式の変化に伴い、現代人の膀胱は本来りんごくらいあるはずのところ、彼らはサクランボくらいの大きさのモノになってしまったのだ。だから2時間以上も映画館の席に座っていると、特にアクション大作などはサウンドがズンズンとお腹に響くのもあって、彼らは限界まで追い込まれてしまっているのだ。そういう事情なら仕方ない。納得。

 聖なるイブに下世話な話題をしてしまったので、口直しに写真を一枚。

 昨日いろいろ用事があって七日町をぶらついてきたのだが、歩くといろんなものが目に入ってきて、楽しいものである。写真は七日町二郵便局。大正時代に立てられたレトロで小ぶりな建物が、目立たぬながらも街に小粋な風情を添えている。

レトロ郵便局
↑よく見るとクリスマスの飾りつけもあったりして。




18:28:12 | woodcat | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks